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【車内人身事故】ぶつける勇気

車内人身事故というのは、バスやタクシー等で、車内に乗っている人が急ブレーキ等の急な揺れで怪我をしてしまう事故を言います。車内事故と言うこともあります。代表的なのはバス車内で立ってる人が、急ブレーキで転倒して怪我をするケースが多いですが、座っている人であってもシートベルトをしていないと、急ブレーキの反動で頭をぶつけて怪我するケースもあります。
厳密にはバス、タクシーだけでなく、一般の自家用車においても発生する事故ですが、実際に事故扱いになるのはバス、タクシーが大半です。

先日、Twitterで私がフォローしている名古屋市バス運転士の方が、走行中バスの前に割り込んできた車のせいで急ブレーキ、車内人身事故になってしまったとの案件がありました。
乗客3人が軽傷で、車は逃走したとのことです。
ツイートはご本人の設定で他サイトへの埋め込みができないので、詳細は下記リンクを参照。
https://twitter.com/hiro_0605aoi/status/1075363183215300609

このようにテレビのニュースで報道され、人身事故なのでご本人は今後、行政処分を受ける可能性が高いとの事です。軽く済んでも免許の減点と罰金、ひどければ免許停止になる可能性もあるとの事です、ひどすぎる・・・。

私も普段のタクシー業務の中で、割り込んでくる車や、飛び出して来る車や人など日常茶飯事なので、タクシー実車中でも脇道から車や人に飛び出されて急ブレーキになった事も何度かあります。正直言って普通のスピードで走ってたら、どうしても飛び出しに遭遇するので、急ブレーキも避けられないですね。

タクシーの場合、シートベルトをしていないお客様が、急ブレーキで前席や防犯板に顔をぶつけて怪我、車内人身事故になるケースが多く、中には乗務員の完全な不注意で車内人身事故になってしまったケースがあり、その人は免許停止になって失職してしまった案件を目の当たりにした事があります。
しかし、乗務員の不注意ではなく、車や自転車や歩行者の飛び出しによる車内人身事故も発生しており、特にタクシーはバスと違ってお客様が急ぎのケースが多く、バスの倍近いスピードで走るので、それでシートベルトをしてないとなると、そりゃ車内人身事故も起きますね。
それで、シートベルトもせずに運転を急かしまくった事は棚に上げて、全て運転手のせいにして自分は被害者であると主張してくるので、タクシーも相当にリスクが高い仕事であると言えます。

話しが脱線しましたが、路線バスの車内人身事故ですね。
路線バスの場合、一度でも急ブレーキをかけたら、車内で立ってる乗客ころんで怪我します。なので路線バスは絶対に急ブレーキにならないように、見通しの良い直線道路であっても、飛び出しに備えてかなりの低速で走ってるわけです。

で、タイトルに「ぶつける勇気」と書きましたが、どういう意味かと言うと、要はお客様に怪我させるくらいなら、その割り込んできた車にぶつけてしまえ!という事です。運が良ければ物件事故だけで済むかもしれないし、相手車の逃走を防ぐ、仮に逃走されても目印を付けておくことができます。
もちろん、そんな簡単な事ではないし、反射的に急ブレーキ踏んじゃうし、咄嗟にそういう判断をするのは極めて難しいのは承知です。でも、タクシー先輩の中に元トレーラードライバーの方がいて、こんな話しを聞きます。
その方は、建築資材を運ぶトレーラーを運転していたとの事ですが、巨大な重量のある鉄骨やパイプ筒を積んで走る事もあったそうです。20トンもある積荷を荷台に完璧に固定するのは事実上不可能なので、その状態で急ブレーキを踏んだら、巨大な物体が運転席のあるキャブを直撃して粉砕して自分が死ぬので、本当の意味で運転は命がけだったと語ってました。
如何なる事があっても急ブレーキはかけないし、車が割り込んで来たなら迷わず衝突を選択するよう、普段から気を張っていたようです。

私は路線バスやトレーラーを運転したことがないので、いざ自分がその場面に出くわしたら、咄嗟に正しい判断ができるかどうか、それはわかりません。
だけど、本当の意味で命をかけてトレーラー運転してる方がいれば、大きなリスクを負いながら路線バス運転してる方もいるわけで、将来的には自分がその立場になる可能性もあるので、やはり普段から覚悟を決めて業務に取り組む事が大切かな、と思いました。

最後に、今回、車内人身事故になってしまった名古屋市バス運転士の方の普段の乗務動画です。
こんなに丁寧な接客案内、丁寧な運転をされている方が行政処分を受けるのは悲しい限りです。




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