湘南ロードライン

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タクシーメーターは「止めるボタン」を押しただけでは止まりません

タクシーに乗ってて、「ここで止めて!」と言ったのに運転手の反応が遅くて、直前で料金が上がってしまう事があります。
ネット上でも、こういうケースに対する不満の書き込みが多数あり、「わざと料金を上げてから止めやがった!」 「支払ボタンを押すのが遅くて減速中に料金が上がった!」 「ここで止めてと言ったのにわざと10メートル進んでから止めて料金が上がった!差額は払わないと言ったら運転手とトラブルになった!」 というケースもあるようです。
タクシー利用者としても、これに関する不満や納得できない事も多々あると思うので、今回はタクシーメーターの仕組みを解説しようと思います。

メーターの操作について説明すると、お客様を乗せて料金計測を開始するときに「実車」ボタンを押して実車モードで料金を計測します。
目的地に着いて計測を止めるときは、「支払」ボタンを押して車を停車させる事で、計測が止まります。
ここで大事な事をもう一度書きますが、計測を止めるときは「支払」ボタンを押して、車を停車させる事で、計測が止まります。

よくある誤解なのですが、メーターは「支払」ボタンを押しただけでは止まりません。
支払モードでは、料金の支払い中に停車時間で加算されてはいけないので時間計測のみ停止しますが、走行時の距離による加算は実車モードと同様におこなわれます。つまり、加算をストップするには車は停車してなければいけません。

メーターによっては、料金が上がる直前に予告の目盛りが表示されるものがあり、たまに「支払ボタンを押せばメーターは止まる」と勘違いしているお客が、残り1目盛り(約10メートル)でストップと叫びますが、それでは絶対に間に合いません。
停車するときは、左側のバイクや自転車の有無など安全確認をしてから停車するので、結果としては支払ボタンを押したあと、減速中に料金が上がってから停車する事になります。
また、交差点内や横断歩道の上など、場所によっては停車できない事もありますから、目盛りに余裕をもってストップと言った場合でも、間に合わないケースがあります。

タクシーは交通機関なので、運賃料金の運用は厳格におこなわれており、運転手による勝手な値引きやダンピングは固く禁止されています。そのため、メーター器は物理的に「走ったまま金額だけストップ」はできないように作られています。
料金計測を完全に停止するには、空車ボタンを押して終了する以外にありません。

私が経験したトラブル一例
2016-11-17-1.png
事例1
お客様からAの場所で止めてと言われたが、対向車線に駐車車両があり、ここで止めると後続車、対向車ともに交通の妨げになるため、Bの地点まで進んでから停車した。お客様としては、メーターの残り目盛りを見ながら料金上がる直前のA地点で止めるよう指示したため、結果としてB地点で料金が上がってしまった。事情をお客様に説明したところ、「通り過ぎるにしても、なんでメーターを止めておかないんだ!」と反論され、口頭でメーター器の仕組みを説明しても伝わらず、正規料金は支払って頂けたものの、おカネを叩きつけるように置いて、ふて腐れながら降りていった。



2016-11-17-2.png
事例2
お客様からAの地点で止めてと言われたが、左車線にトラックが連続して駐車しており、ここで止めると後続車両の妨げになるため、B地点まで進んでから停車した。結果として料金が上がってしまい、「なんで止めてと言った所で止まらないの?」と言われ、第二車線では停車できない事を説明したものの口論になり、最終的に90円の差額は払わないという事になったため、私が自腹で納金することになった。

ここで紹介したパターンは、ほぼ全ての運転手が経験する、避けては通れないトラブルで、会社のほうとしても度々クレーム問題になります。お客からは「わざと料金を上げた!」「わざとすぐ止まらずに進んでから止めた!」と、コチラが物凄くひどい事をしたように言われます。
中には本当に悪質な運転手もいるのは確かですが、そうでないケースまで混同してギャンギャン言われると、真面目な運転手でもやがて人間不信になっていくものです。

ちなみに、運転手によっては交通事情よりもお客事情を優先するケースがあり、例えば上記のイラストでA地点で停車するような運転手もいます。一般のドライバーからは「こんな所で止まってんじゃねー!」というクラクションの連続ですが、運転手は百も承知で「だってしょーがないじゃん」という言い分です。

根本的には、停車しないと料金のカウントを強制的に続けるメーター器の仕組みも問題だと思います。いくら運賃の厳格な運用とは言っても、現代の利用客は権利意識が極めて強く、結局メーター料金を集金できず、運賃の厳格な運用どころか運転手の自腹になるケースがあったり、あるいは危険な場所で無理に停車する原因になるので、そこは時代に合わせてメーターの仕組みを変えて欲しいですね。

中には「運賃の厳格な運用」という法の精神のもと、上記事例のような事情で運賃が上がろうが、頑として「メーター分頂きます」で押し通して客とケンカし、「払わないなら警察に通報する!」という所まで持っていってしまう運転手もいますが、法の精神に則るなら、運転手としてはそれが正しいのかもしれません。上記のような事情とはいえ、私みたいに客に負けて自腹で納金するのは、一種の不正な値引き、ダンピングになりますからね。

まとめ
実車ボタン → お客様を乗せて、時間距離併用により料金を加算します。
支払ボタン → 停車時の時間による加算は停止しますが、走行時の距離による加算はおこなわれます。
空車ボタン → すべての計測を終了し、料金を消去します。
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| タクシー | 20:46 | comments:8 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

トリビア?

へぇ~!へぇ~!
知りませんでした。
そうだったのですか。

ついさっきまで押せば止まると僕も思っていました。
びっくりです。

飲み歩いていたあの頃、
当時寮みたいなところに入っていて、
最寄り駅で降りて、そこからタクシーで帰るのが定番でした。
門まで乗るとワンメーターとちょいというタイミングでカチッ、
何度か、「あ~」とい経験をし、
そのうちカチリのちょっと前で降車するという知恵が付きました。

押して止めていたと信じてやみませんでしたが、
実はそうでなかったんですね。
しかし実際には理にかなったことをしていたのでしょう。
時々テレビドラマなどで「倒しますね…」とやっていますが、
あれは実際はカウント止まってない?
ま、ドラマということであまり考えないことにしましょう。

カウントとしては「止めて」の状態ではまだ止まっていなかったようですが、
何度か乗るうちにメーターが上がる地点を覚え、
メーターが上がる手前で停車してそこで清算降車していたので"正しいこと"をしていたということですか。

それにしても、
運転手にいちゃもんつけたり、いろんな人がいるんですね。
サービス業って割に合わないところあります。
僕も業種は違えどサービス業しています。
同じことをしても喜ばれたり怒られたり、なかなか難しいです。

お客様には理不尽な攻撃をしてくる人も少なくありません。
それが身なりの良い、ちまたでは高名なお人の場合も多く、
人間のいろんな面を見ているような気もします。

タクシーは割高な気がしますが、
定員乗車してわりかんしたらそうでもないですね。
その点、バスや電車は貸し切り?状態でも1人料金なので客としてはありがたい気がします。

| ロミエル | 2016/11/22 20:02 | URL | >> EDIT

Re: トリビア?

ロミエルさん

遅くなりました。メルファ7で2日間、広島に行ってきました。
支払ボタンを押せば、加算は止まると思っている人は多いですが、メーター器の仕組み上、支払は停車するまでの間なら、どのタイミングで押しても料金は変わりません。
それでもあらぬ誤解を防ぐため、私は止めてと言われたらすぐ支払を押すようにしています。そうすると、「あれ?いま支払押してから料金あがったよね?なんで?支払押せば料金確定するんじゃないの?」という反応をされるので、そこでメーター器の仕組みを説明すれば、お客様も納得してくれる事が多いです。

料金がバカ高いのは私も認識してますし、私自身も自分のおカネでタクシー乗ったのは、人生でまだ4回だけです。それも体調崩したとか、遅刻寸前だったとか、止むを得ない理由によるものです。

| 中野 螢一 | 2016/11/27 14:13 | URL |

タクシー

中野さん、タクシー生涯乗車が4回とは…。

最近でこそ利用していませんが、
僕は50回くらいはいっているでしょう。
料金は、それでも自家用車よりは格安と思います。
使用頻度にもよりますが。

自分でいじるとか、快適な移動空間として自分色にしたいとか、
所有のよろこびなら別ですが、
週末に家族でドライブ程度ならタクシーの方がよっぽど安上がりです。
雨の日に乗っても洗車しなくて良いし(洗車が趣味の人もいるらしい。)。
ドロンドロンになっていても気にならない人もいるみたいでそこはそれぞれ。
あと、地方では単純に経費では説明できない部分もあります。

先日、タクシーが病院に突っ込んでしまったというニュースを聞きました。
ありがちな運転手の責任ばかり追求ではなく、
原因究明と今後の対策にも重きをおいてもらいたいものです。

この手の事故で思うのですが、
MTになじんでいるが故の踏み違いもあると思います。
マニュアル車だととっさのときにクラッチを踏んで動力を切る動作をすることがあります。
これがATだとクセモノではと。
踏み間違いは年配の方が大半だと思いませんか?

ところで、大型とかを運転したあとに自家用車に乗り換えると、
排気ブレーキを探してしまいます。
時々遊ぶ友人は排気は使わないので気にならないらしいですが、
僕は良く使うのでしばらくはヘンな?動作をしてしまいます。
あと、6速も探してしまいます…。

| ロミエル | 2016/12/04 10:26 | URL | >> EDIT

Re: タクシー

使い方によっては自家用車よりも安い、というのはお客さんからも言われたことがあります。
確かに条件次第ではそうなりますが、私が住んでる神奈川は交通機関が発達してるので、電車、自転車、徒歩の組み合わせで大抵は足りてしまうのです。路線バスもあまり乗ったことないです。

そういえば、ネットを探していたら宮崎でレインボー7Mがあるレンタカー会社を見つけました。ノンステHRの観光マスクと同じデザインなので、そのうちレンタルする機会があったら、HRと並べて記念撮影したいですね。w
メルファ7でお世話になっているトナカイレンタカーも、かつてはレインボー7Mが在籍していたそうです。

| 中野 螢一 | 2016/12/05 00:46 | URL |

それはうれしい。

宮崎にネットでヒットするレインボー7在籍のレンタル屋さんですか。
その情報気になります。
僕がお世話になっているところは2社ともネットでは出ない地味?なところです。
ということは、アンテナ張っていればまだまだレンタルできる事業所は見つかりそうですね。

以下、特定の車種について触れています。気を害してしまったらごめんなさい。

先日の病院のラウンジにタクシーが突っ込んだ事故の件、
ハイブリット車のようです。
個人とのことなので、会社の慣れない車種を運転ということは考えにくいですが、
少し前にあった病院に突っ込んだ事故もハイブリットでした。
ハイブリット車は現行は音が出るなどある程度の対策が講じられいるそうですが、
ほぼ無音の状態からいきなり強力なトルクで発進するさまは
恐怖以外の何物でもないと思っています。
いつか大事故あるぞと思っているもののこれまで大きな事故の報道は聞いたことがありませんでしたが、ついに出たかという感じです。

高性能でエコなのは理解しますが、
とくにタクシーなど業務用途向けとしては斬新な機構の車種は
幾分不向きではとも思います。
双方、ベテラン故の悲劇に見えてなりません。

プリウスに試乗したことがあります。
あくまで僕の個人的な実感ですが、あまり運転しやすいとは思いませんでした。
シフトノブも独特で、非常時には誤操作を招きそうな感じはしていました。

最近は教習車でもプリウスが登場しています。
えー!と思う半面、
最初にこれで慣れたら普通のクルマ?は運転しづらいかもしれない。
それくらいプリウスの運転感覚は独特のものがあります。

| ロミエル | 2016/12/05 08:53 | URL | >> EDIT

Re: それはうれしい。

宮崎のレインボーですが、こちらです。22人乗りなのでゆったりしてそうです。
http://www.syadou.com/rental.html

私の地元ではトナカイさんの撤退で、ハイデッカーのレンタカーはおそらく消滅と思われるので、今後は電車で4時間のところにあるレインボーとMJを借りに行くか、京都のメルファを借りることになると思います。

個人タクシーは最低10年のタクシー経験がないと開業できないので、ベテランドライバーのはずですね。
例のごとくアクセルとブレーキを踏み間違えたとか、誤操作があったのなら運転手が悪いとしか言いようがないですが、運転手の供述が事実なら、咄嗟の対応(ギアをニュートラルにせずエンジンブレーキにしようとした)が間違っていたという事になります。

https://www.youtube.com/watch?v=EGEhSUz3ka4
この動画のように、エンジンの制御機構が壊れてアクセル全開と同じ状態のまま止まらなくなってしまう故障はあるらしく、こうなるとキーをOFFにしても止まりません。
もしこの状態でギアが入っていれば、運転手の操作に反して車は暴走する事になり、実際に事故も起きています。
対策は、マニュアル車ならクラッチをつないで強制的にエンストさせたり、ATでもバスならエンストスイッチがあるので止められますが、乗用車のATではニュートラルにして暴走を防ぐのみで、エンジンを止める方法はないですね。

プリウスは発進時モーターで動きますが、このモーターがかなり強力で、仮に過電流が流れて暴走したのなら、咄嗟にニュートラルにして止めるしかないと思います。
しかし、プリウスは私も運転したことありますが、ニュートラルにするにはレバーを1秒以上、右に押し続けなければいけないので、万一車の制御がきかなくなって暴走したとき、咄嗟にニュートラルにするのは難しいんじゃないかと思います。

運転のしやすい、しにくいについては、慣れの問題だと思いますが、ニュートラルやパーキングの切り替えは安全上極めて重要なので、そこは操作を統一したほうがいいですね。

| 中野 螢一 | 2016/12/05 12:52 | URL |

非常停止スイッチのススメ

詳しい機構のことは分からないですが、
だから非常時に制動が出来ないではお話になりませんので、
統一規格、これこそ国際規格で取り決めをして何らかの非常停止スイッチなりを装備してもらいたいです。
なんでもかんでも国際規格にしたがるお国なのに、
クルマは各メーカーばらんばらんな気がします。
工場や重機、特装車などの多くは最近やたら目立つ非常停止スイッチが装備されています。
とっさの時は通りがかりの者でも容易に扱えそうです。

クルマもデザインとかはともかく、
運転の主要な部分は規格化した方がよいです。
最近は斬新な車種が次々登場。
各メーカー、車種でまちまちな操作なのも珍しくなく、
最近ではエンジンかけるのが分からなかったり、サイドブレーキ(といえないものも…。)を解除するとこから説明を聞かないと発進さえできない車種もあります。

宮崎のレンタカー拝見しました。
えらくリーズなプルですね。
中野さん、4時間かけて借りに行くなら、
飛行機でひょいと飛んで来れば運転目的ならできますね。
僕がたびたび借りているレインボーと年式は近いような感じです。

| ロミエル | 2016/12/05 20:15 | URL | >> EDIT

Re: 非常停止スイッチのススメ

ロミエルさん

非常停止ボタンは効果的ですね。バスやタクシーの運転手が気絶して、乗客がブレーキ操作をした等のニュースがあるので、ワンタッチで操作できるボタンがあればいいと思います。
ただ、タクシーの場合だとイタズラの可能性があり、実際、走行中にドアを開けて面白おかしく騒ぐ若者(馬鹿者)もいたくらいなので、タクシーについては考え物ですかね。バスにはいいと思います。

4時間というのは、具体的には静岡の浜松ですが、神奈川から新幹線を使わずに普通列車で行った場合です。
宮崎のレインボーはえらく格安(大手レンタカーでミニバンを借りるのと同じ金額)なので、乗用車並みの手軽さで借りれそうですね。いつか九州を旅行することがあったら、借りてみたいと思います。

| 中野 螢一 | 2016/12/07 00:24 | URL |















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