湘南ロードライン

<< 2015-04- | ARCHIVE-SELECT | 2015-06- >>

| PAGE-SELECT |

>> EDIT

バス運転士不足は応募者不足ではなく適正者不足

私の周囲で「バス運転士になりないのなら、なればいいじゃん。どこも人手不足だから応募して不採用なんてあり得ないだろー」と、あまりにも簡単に考えている人が多いので、少々書いておきます。

人手不足だから不採用はあり得ない、という事はありません。
その論理でいくなら、同じく人材不足が深刻化しているLCCのパイロットだって、なりたいと思えば誰でもなれる事になります。
LCC各社はパイロット不足で減便を余儀なくされてますが、一方でパイロットの応募倍率は100倍(100人に1人採用)とも言われています。要はパイロットのハードルが高いために、いくら応募者がいても適正者が中々いないという事です。パイロット不足というのは、応募者不足ではなく、適正者不足なのです。

バス運転士も、応募者を全員採用すれば不足どころか過剰になると思いますが、これも応募者不足ではなく、適正者不足なのです。
大型二種免許さえ持っていれば採用されるかというと、そうではありません。免許保有はあくまで応募条件であり、その上で採用試験を行います。

採用試験では、主に
1、過去の事故歴、違反歴、職歴(無職歴)
2、言葉づかいやコミュニケーション能力
3、健康と年齢
4、仕事に対する適正
5、現住所と通勤時間

を考慮し、採用or不採用が決められます。
採用はおよそ4人に1人という割合なので、パイロットに比べればかなり現実的ですが、それでも半数以上は落とされます。横浜市営なんか10人に1人しか採用されません。

私の場合は過去に受けたバス会社で、1と2で不採用になったと思われます。最初に受けた江ノ電バスは別にして、神奈交と京急バスの試験では、前職が事業閉鎖してから5ヶ月も無職になってしまったため、面接官から相当に追及されましたし、お叱りを受けたこともあります。

人材不足が特に深刻なのは、地方の路線バス会社と、中小や零細の貸切バス会社なので、そのあたりに応募すれば私でも採用されるのかもしれませんが、都市の路線バス会社と比べると、勤務がかなりハードで離職率も高いです。特に零細の貸切会社では、いわゆるブラック企業も多数存在し、法令で決まっている労働時間や最低賃金が守られてないケースも多々あります。

私はそういうの嫌なので、大手の路線バス会社しか応募しないのですが、一度でも「無職」という経歴が入ってしまうと、もう大手は無理なのかな?という感じがします。残念ながら、これが現実です。
現在勤めているタクシー会社は年配の人が多く、中には元江ノ電バス運転士と元神奈中バス運転士もいますが、バブル期と違って今の会社は採用にシビアです。

「なんで若いのにこんな会社に来たの〜?」
とよく言われますが、今や東大卒でも応募した会社をことごとく不採用になる人や、正社員になれず派遣の仕事で頑張るしかない若者も多いのです。
バス会社に限らず、全体として就職難な時代ですから、簡単に考えてると面食らいます。
スポンサーサイト

| 転職活動 | 18:03 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

| PAGE-SELECT |