湘南ロードライン

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シマノのロード用コンポとMTB用コンポの互換性

【コンポの説明】
まず、シマノのコンポーネント(以下、コンポ)というのは、シフトレーバー、クランク、BB、ブレーキ本体、ディレーラー(変速器)、スプロケット(歯車)、チェーン等、自転車の走行に必要なパーツ類を一つのセットにした製品の事。

これらのコンポはロードバイク用とMTB用に分かれている。さらに、それぞれグレード体系に分かれている。

ロード用コンポを上位グレードから順に書くと、
デュラエース、アルテグラ、105、ティアグラ、ソラ

MTB用コンポを上位グレードから順に書くと、
XTR、ディオレXT、SLX、ディオレLX、ディオレ
という感じになっている。


【ロードバイクにMTB用スプロケット】
私が所有する自転車の場合、MTB改造クロスバイクのスペシャライズドはSLXとディオレの混載。
ロードバイクのトレック2.1は、4500系ティアグラを基本としながら、リアスプロケットとリアディレーラーのみMTB用のディオレにしている。

後者のトレックについて、なぜリア変速周りにMTB用の物を用いているのかというと、ロード用のリアスプロケットはギアレシオが小さい、つまり狭いから。
一方でMTB用のリアスプロケはギアレシオが非常にワイドで広い。
ロード用は最大で30t~12Tがだが、MTB用は最大で34t~11tもある。この34tとか11tとかいうのは、要するに歯車の数の事で、多ければ多いほど高回転低速になり、少なければ少ないほど低回転高速になるわけだ。

つまりMTB用は低速寄りを重視するからロー側のギアが大きい一方で、高速用のトップギアまでロード用よりもMTB用のほうが1tだけ上回っている。これは皮肉だと思う。

そういうワケで、私はロードバイクにもMTB用のリアスプロケを装着している。こうする事でワイドなギア比の選択が可能になり、トップとローのギア比の広さはMTBやクロスバイク並みになっている。


【パーツを混ぜるときは、同じ変速段数のパーツ同士で】
基本的に変速段数が違うコンポでは互換性がないので注意が必要。例えばロード用は下級グレードを除いて10速が主流だが、MTB用は9速が主流である。これら9速用と10速用ではチェーンや歯車の規格が異なるので混載してはならない。混載すると違う形状のチェーンと歯車は噛み合わずに駆動系を壊す(削る)原因になる。

そこで私の場合は、ロード用コンポの中では下級グレードに分類されるティアグラを敢えて使う。ティアグラは9速仕様なので、MTB用の9速コンポと互換があり、そこで初めてティアグラの9段変速レバーとMTB用の9段変速機、及びMTB用の9段リアスプロケットという組み合わせができる。チェーンはロード用MTB用共にスーパーナローHGという規格で共通なので、歯車やチェーンも9速仕様で統一するのが条件だが、ロード用MTB用を混載しても問題ない。

【MTB10速コンポとロード10速コンポは互換性なし】
しかし、これらのパーツを販売するシマノが、2011年に痛いモデルチェンジをしてしまった。
これまで長らく9速だったティアグラが、モデルチェンジして上位グレードと同じく10速化されてしまった。これによって上位グレードとの互換性を持った一方で、MTB用の9速とは当然互換がなくなってしまった。つまりMTB用のリアスプロケと混載できない。
なお、ティアグラの下にソラというグレードがあるが、こちらは9速のままなので、最悪の場合はこちらを使うしかないが、最下級グレードなだけに変速レバーは操作性を犠牲にしてコストダウンした仕様になっている・・・。

一方で、MTB用コンポにおいては、なんと上位グレードのXTRにロード用と同じ10速コンポが登場した。
これで「ロード用と10速同士で混載できる!」と喜んだのも束の間・・・。
よく調べてみたら、今回新たに発売されたMTB用の10速仕様はチェーンも歯車も新規格のモノでHG-Xという規格であり、ロード10速用のスーパーナロー10Sとは別物。

これで、従来のようなティアグラを基本としながらMTB用リアスプロケと変速機を用いてワイドギアレシオという私が長年やってきた小細工ができなくなってしまった。8速、9速が主流の時代はロード用とMTB用で同じ段数のパーツ同士なら互換性があったが、10速の現代は従来のような混載は不可能となった。つまりロードバイクのギア比をクロスバイクやMTBと同等にする事は10速コンポでは不可。
引き続き4500系(9速仕様)のティアグラもしばらくは扱うようなので、すぐに心配する必要はないが、将来の部品確保の為には4500系ティアグラを今のウチに確保しておく必要がありそう。

2012/02/05【追記】
何だか「MTB、ロード、コンポ、互換性」とか「MTBとロード チェーン 互換性」とか「シマノ コンポーネント 互換性」とか「MTB ロード用のコンポ」とかいうキーワードで検索してくる人が多数いらっしゃるので、簡単に私の経験から来る知識を書いてみます。

かつて8速、9速が主流だった頃は、MTB用ロード用問わず、8速同士、9速同士で互換性がありました。今でもロード用のソラは9速で、MTB用は上位グレードを除いて殆どが9速ですが、9速同士であれば互換性があります。つまりロードバイクにMTB用のディレーラーとスプロケットを装着可能であり、逆にMTBにロード用のディレーラーとスプロケットを装着できます。なお、ディレーラーとスプロケットは必ず同じ物を使ってください。例えばロード用のスプロケはロード用ディレーラー、MTB用のスプロケはMTB用のディレーラーと一緒に使ってください。仮にMTB用のスプロケとロード用のディレーラーを混載した場合、ロード用のディレーラーがMTB用の34tという大きい歯車に対応していないので、変速不能になったりディレーラーを壊す原因になります。
また、混載する場合でも必ず8速同士、9速同士でやってください。8速と9速ではチェーンや歯車の厚さや寸法が異なっているので、仮に8速のスプロケと9速のチェーンを混載した場合、寸法が合ってないチェーンとスプロケは噛み合わず、互いを削ってしまいます。注意しましょう。

MTBにロード用のクランクセットを取り付けたり、ロードバイクにMTB用のクランクセットを取り付ける事は原則としてできません。私は数年前にMTBのドロップハンドル化を目論み、その為にはロード用の変速レバーでMTBのディレーラーとトリプルギアを変速させる必要があり、それをやってみましたが、変速する事ができませんでした。クランクに関しては同じトリプルでもロード用とMTB用では寸法が異なるようで、これらレバーとクディレーラーとクランクをロード用、MTB用で混載すると変速不能になります。またMTBにロード用クランクを取り付けた場合、クランクのロー側歯車がフレームに干渉します。

昨年末にシマノからMTB用のリア10速コンポが登場しました。
先に登場しているロード用の10速コンポと互換性があると思ってよく調べてみたら、チェーンの規格が異なることがわかりました。つまり8速や9速の時代とは違い、同じ10速同士でも互換性はありません。
そういうわけで、MTB用10速チェーンとロード用10速スプロケを混ぜてはいけません。寸法が違うチェーンと歯車は噛み合わず、互いを削ってしまいます。
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